

 
	 
		突然ですが、あなたは歯医者さんが好きですか?
「私は歯医者が大嫌いです!」
そういう人が、残念ながら世の中にはとても多いように思います。もしかしたらあなたもそうかもしれませんね。
その理由を尋ねると、
			「子供の頃に通っていた歯医者で痛い思いをした」
			「とても恐い雰囲気だった」
			「予約したのに長く待たされた」
			「先生に“どうしてここまで放っておいた?”と頭ごなしに怒られた」
			「スタッフが冷たく感じが悪かった」
			「治療期間が長すぎる」
			「説明がなく、何をされているのかまったく分からない」
			「治療したばかりのところがまた痛くなった」
			「医院の中がとにかく汚い」
			「歯医者独特の臭いが苦手」
			「あの“キ~ン”という音が嫌い」
			「突然歯を削られた」
			「高い治療費を請求された」・・・
		
			その他、歯医者さんに対する不満はたくさんありますよね。
			そのお気持ち、私にはとてもよくわかります。
		
			ところで、あなたはご存知でしょうか?
			世の中には、歯医者さんが好きな人がいるということを。
		
 
		
			信じられますか?
			いったい何故、好きなのでしょうか?
		
			それはその人たちは、虫歯の治療をしないため、歯医者さんに通っても痛くないからです。
			むしろ、気持ちいい思いをしているのです。
		
			いったい、何をしに歯医者さんに行っているのでしょう?
			実は、その人たちは歯医者さんに予防に来ているのです。
			虫歯や歯周病にならないようにするために、歯医者さんに定期的に通院しているのです。
		
			「そんなの、面倒くさい・・・」
			「確かにそうですね・・・」
		
と言いたいところですが、実は痛いときにしか来ない人よりも予防で通っている人は、歯医者さんに来る回数が少ないのです。
			虫歯や歯周病の治療はどうしても時間がかかります。数ヶ月に1回だけ予防で通うのと、虫歯や歯周病ができてから何回も通うのと、どっちが面倒でしょうか?
			あなたには正しい知識を身につけて、ぜひ歯医者さんを好きになって欲しいと思っています。なぜなら、それがあなたの健康な人生を実現することに繋がるからです。
		
			“あなたの大切な歯を虫歯・歯周病から守る唯一の方法”
			あなたになら、これまで誰にも話さなかったこの秘密を、何もかも打ち明けられそうです。
		
 
		
			歯は美味しいものを食べるためにも、楽しい食卓を囲むためにも、大好きなあの人とおしゃべりを楽しむためにも、とても大切なものですよね。
			でも、それだけではありません。歯を大切にしないと、高齢になってから全身の健康へも悪い影響を与えます。
		
歯の本数が少ない人では、糖尿病・がん・肺炎などの病気を患っている人が多いことが分かっています。さらには健康保険の窓口負担もどんどん上がっていき、家計にも直結する問題です。
			ここまで読んで下さったあなたなら、きっと薄々感じていることと思います。
			「歯は大切だ。歯を大切にしないと年をとってから苦労する。歯は健康の源だ」と。
		
			しかし、あなたは歯のことをついつい後回しにしていませんか?
			「痛い」「恐い」「長く待たされる」「汚い」
			「説明がないので分からない」「治療費が高い」・・・
		
いろいろな理由で「歯医者嫌い」になってしまい、歯のことを後回しにしているあなた。しかしそのツケは高齢になってから必ずまわってきます。
			そして年をとってから、
			「あ~、歯を大切にしておけばよかった」
			ときっと後悔することでしょう。
		
 
		
			「まだ自分は若いし、歯が残っているから大丈夫」・・・と思っているあなた。非常に危険です!後悔するのは、決まって歯を失うことになってからです。
			しかし、そうなってからでは遅いのです。そうして、日本人のほとんどの方は歯を失います。
		
実は、歯医者である私にとっても患者様の歯を削ったり抜いたりすることは決して楽しいものではありません。毎回断腸の思いでさせていただいているのです。できたら私もそんな思いをしたくないですし、何よりあなたには今後このような辛い思いをしてほしくありません。
もしあなたが歯を失いたくないのなら、今からご自分の歯に対して、真剣に向き合うことが大切なのです。
歯医者嫌いな人には、ある共通したサイクルを繰り返す特徴があります。
それは、
			 
		
このサイクルを繰り返せば繰り返すほど、歯はどんどん悪くなって、歯を失ってしまいます。そしてこの人たちは、できるだけ行きたくない歯医者さんに結果的にたくさん通わなくてはいけなくなり、必要以上に痛くて恐い思いをしなければならないのです。
日本人は世界一たくさんの歯みがき粉を使って、歯をみがく回数も世界一です。そして人口当たりの歯医者の数は世界のトップクラスです。しかし、健康な歯の保有率は先進諸国では最下位で、発展途上国並みであることを、あなたはご存知でしたか?
日本人は80歳になったら自分の歯は平均7本程度しか残っていません。つまり日本人の歯の悪さは世界でトップクラスなのです。良さではなく、“悪さ”がですよ。
何故このような結果になったのでしょう?
			それは、今まで私たちが行ってきた歯みがき習慣の何かが間違ってきたからではないのでしょうか?
			また、毎日の歯みがき習慣だけでは、虫歯や歯周病を防ぐには限界があることを私たちが知らなかったからではないのでしょうか?
		
 
		虫歯と歯周病の予防には、お口の中のバイキンの数を減らすことが最も大切です。バイキンの数を少ない状態でコントロールしていれば、虫歯や歯周病のリスクはかなり小さくなります。まずは毎日、必ず歯みがきをしましょう。
ところであなたはいつ歯みがきをしていますか?
			「一日3回、食後3分以内に、3分間歯を磨く」
			ことが習慣になっていませんか?
		
本当に正しい歯みがきは「朝起きてすぐと、夜寝る前」なのです。
			これは医学的に根拠のある最も効果的な方法なのです。
			朝ごはんのあとでは、遅すぎます。驚きましたか?
		
			では、私たちは何のために歯をみがくのでしょうか?
			私たちが毎日歯みがきをする本当の目的をご一緒に考えてみましょう。
		
それは決して「食べかす」や「汚れ」を取ることではありません。バイキンの塊である歯こう(プラーク)を取り、お口の中のバイキンの数を減らして、虫歯や歯周病を予防して歯を守ることです。これをプラークコントロールといいます。
 
		
			お口の中のバイキンは、夜寝ている間にだ液が出なくなることによって爆発的に増えます。その数はたったひと晩で80~800倍!殺菌抗菌作用があるだ液が出なくなると、お口の乾燥が起こってバイキンが増えるのです。
			朝起きてすぐのうがいや口すすぎ、コップ1杯の水を飲むだけでは、決してお口の中のバイキンを取り除くことはできません。歯ブラシを使って歯みがきをしなければ、歯こう(プラーク)を取り、お口の中のバイキンの数を減らすことはできないのです。
		
 
		
			1日の中でお口の中のバイキンが最も多く汚いのは「朝起きてすぐ」ですから、5分でも早起きをして必ず歯みがきをしましょう。そしてお口の中のバイキンが増える直前にもしっかり歯みがきをして、歯こう(プラーク)を取り除いておくことも大変重要ですから、「夜寝る前」も必ず歯みがきをしてお口の中のバイキンの量を最小にしましょう。
			私たちが毎日歯みがきをする本当の目的を一緒に考えることがあなたのお口の健康をつくり、あなたの大切な歯を残すことにつながると思っています。
		
			もしかしてあなたは、
		
「毎日きちんと歯みがきをしているから、歯医者には行かなくても大丈夫!」
			と思っていませんか?
			実は歯みがきでは落とせないバイキンがあるのをご存知ですか?
		
お口の中は毎日使うところですから、日々たくさんのバイキンがたまっていきます。若いうちはあまり影響がないかもしれませんが、年をとると顕著にお口の中に影響を及ぼしていきます。
あなたは「バイオフィルム」という言葉を聞いたことはありますか?
 
		
			例えば、台所の排水溝は少しでもお掃除を怠ると、ネバネバしてきますよね。あれが「バイオフィルム」なのです。
			排水溝のバイオフィルムを洗うとき、水で流しただけでは落ちませんよね?「バイオフィルム」はたわしなどを使って力を加えなければ落ちないのです。
		
 
		
			お口の中も一緒なのです。
			お口の中でも「バイオフィルム」が日々作られていますが、それはお口をゆすいでも落ちません。“歯ブラシを使って力を使って落とす”必要がありますよね?ところが、排水溝の中でも、たわしを使ってもなかなか落ちない箇所が出てきます。細く長く真っ直ぐでない排水溝は、手で届くところには限界があります。
			しかし、そういったところほど、バイキンのかたまりである「バイオフィルム」がたまりやすくなり、悪臭の要因になります。そのために、水回りの専門業者の方がいらっしゃって、お願いしてお掃除をすることもあると思います。
		
			歯にバイオフィルムが付着すると、歯ブラシだけではどうしても落としきれない箇所が幾つか存在するのです。
			例えば「歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)」は歯ブラシが届きませんので、バイキンの住み家としては絶好の場所になるのです。
		
 
		
			その他にも「歯と歯の間」や「奥の歯」など、歯ブラシを当てるのが難しい箇所にも「バイオフィルム」は存在します。これらのバイキンをそのままにしておくと、バイキンが酸を出して、やがて大切な歯が溶けて「虫歯」になり、歯を支えている骨が溶けて「歯周病」になってしまいます。
			虫歯も歯周病もバイキンによる感染症です。どれだけあなたがしっかりと歯みがきをしても、落とせないバイキンは存在するのです。
		
			多くの人たちは歯みがきを欠かさずされていますが、それでも虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります。毎日の歯みがきだけでは足りないのです。
			実は、プロの私たちでも完璧な歯みがきというのは難しいものなのです。
			仮に完璧な歯みがきができていたとしても、どうしても落とせないバイキンがあるのです。
			あなたには、私たちの毎日の歯みがきには限界があるという事実をぜひ知っていただきたいと思います。
		
			あなたは知っていましたか?
			お口の中のバイキンはたった1ミリで、人間のうんち1本分に相当することを・・・。
		
			これらのバイキンがもしも全身に拡散したとしたら、一体どうなると思いますか?
			メタボリックシンドローム(糖尿病・肥満・高血圧・高脂血症)、脳血管障害(脳梗塞)、骨粗しょう症、心臓疾患(心筋梗塞、細菌性心内膜炎)、誤嚥性肺炎、腎炎、関節炎、ピロリ菌性胃疾患、妊娠トラブル(早産、低体重時出産)、皮膚トラブル・・・。
		
 
		お口の中のバイキンは、現在存在する病気のほとんどに関係しているといわれています。そしてそれは夜寝ている間にたったひと晩で80~800倍に増えていくのです。
このままお口の中のバイキンを放っておくとしたら・・・
あなたは想像できますか?
			あなたにはこれまで「本当に正しい歯みがき」をお伝えしました。
			しかし、残念ながら「歯みがきには限界がある」ことも同時にお話しました。
		
 
		
			では、
			どうすれば「歯みがきの限界」を突破することができるのでしょうか?
			どうすれば虫歯や歯周病に打ち勝ち、ご自分の歯を残すことができるのでしょうか?
			どうすれば健康な歯とお口の中を長く良い状態に維持することができるのでしょうか?
		
ここで冒頭にお伝えした「世の中には、歯医者さんが好きな人がいる」ことをもう一度、思い出して下さい。
			その人たちは虫歯や歯周病にならないようにするために、定期的に歯医者さんに予防に通院しています。健康な歯とお口の中を長く良い状態を保つためには、3~4ヶ月毎の定期的な予防処置(メンテナンス)が最も重要なのです。すでに世界各国では「歯医者さんは歯が痛くならないように行く所」であって、「歯が痛くなってから行く所」とは考えられていないのです。
			今後はあなたに、歯医者さんとの関わり方を見直していただきたいと思っています。
		
 
		
			さあ、発想の転換をしてみませんか?
			「健康な時こそ、歯医者さんに行く」と。
		
歯医者さんで大変な思いをする場合、大体は重症の虫歯や歯周病の治療をする時です。私はもうこれ以上、あなたの歯を削ったり抜いたりしたくはありません!あなたにはもうこれ以上、大変な思いをして欲しくないのです。
ぜひ、辛い治療をする必要が出てくる前に予防を行い、歯医者嫌いの法則から脱出していただきたいと思っています。
「予防のために、歯医者さんに通いましょう!」
 
		これこそがあなたの「歯みがきの限界」を突破し、あなたの大切な歯を虫歯・歯周病から守る唯一の方法なのです。
			バイキンの塊である「バイオフィルム」が一旦歯に付着すると、毎日の歯みがきでは落とせません。薬もほとんど効果がありません。
			この厄介な「バイオフィルム」を取り除くには、歯科医院でのプロによる歯の清掃・クリーニングが必要不可欠となります。
		
 
		
			具体的には専用のペーストを用いて、機械により歯の表面が“ツルッツル”になるように磨き上げます。歯みがきでは届かないところも磨きますので、虫歯・歯周病の予防には最適です。
			また、歯ぐきのマッサージ効果もありますので、大変気持ちいい思いをして受けていただけます。
		
このように「バイオフィルム」が取れるとお口の中はキレイさっぱり、爽快感は最高です。
			また毎日の歯みがきでは落とせない「バイオフィルム」はおよそ3~4ヶ月で再び形成されますので、定期的に歯科医院での歯の清掃・クリーニングを行い「バイオフィルム」を除去して、虫歯・歯周病を予防する必要があります。
			3~4ヶ月おきで定期的な予防処置(メンテナンス)に来院していただくのは理想的だといえます。
		
			しかし、一番大切なことは継続していくことです。
			3~4ヶ月おきがどうしても無理でしたら、少しくらい長くなっても全く問題ありません。長年放置しておくことが問題なのです。
		
			2年おきくらいで歯科医院に来院される人たちが多くいます。大体2年ほどで、本人が自覚できるくらいの虫歯ができます。
			歯周病の場合はもっとひどい状況になります。2年も放っておくと、症状が出てきた時には歯を抜かなければならない状況にもなります。虫歯も歯周病も初期の段階では自覚症状がないまま進行していきます。もしも症状が現れた時は手遅れになるのです。
		
			定期的な予防処置(メンテナンス)に通っている人と、そうではない人の歯が残る可能性は大きく変わります。定期的な予防処置(メンテナンス)に通っていただき、お口の中のバイキンの数を減らすことで、虫歯の再発率が70分の1~30分の1に減少させることができるといわれています。
			もちろん歯周病の予防もできます。
		
 
		また全身の病気の予防にもつながります。そして痛いときにしか来ない人よりも予防で通っている人は、歯医者さんに来る回数が少ないため、生涯に支払う医療費を約1/5に減少できるともいわれています。
あなたには「何かあってから」歯医者さんに通うのではなく、「何もないように」通っていただきたいと思っています。ご自分の歯を守るために、そしてあなたの全身の病気を予防して健康で豊かな人生を送っていただくためにも、ぜひ3~4ヶ月おきの定期的な予防処置(メンテナンス)に来院していただくことをオススメします。
 
		ある雑誌のアンケートによると、高齢になって一番後悔することは「歯の定期健診を受けなかったこと」だそうです(『プレジデント』2012年11月12日号「リタイヤ前にやるべきだった・・・後悔トップ20」より)。
			高齢者の人たちは、
			「スポーツなどで体を鍛えればよかった」
			「日頃からよく歩けばよかった」
			といった、いわゆる全身の健康に関わることよりも、歯に対する後悔の気持ちが強い、という結果が出たのです。
		
想像してみて下さい。
 
		
			年をとったときにどんな楽しみがあるでしょうか?
			体は不自由になるかもしれません。その時の楽しみといったらやはり食べることになるのではないでしょうか?
			おいしく食べられるというのは、歯があるからできることです。おいしいものが食べられないのは、辛い事だと思いませんか?人生を豊かにするには、食生活は欠かすことができません。
		
幸せを望むかどうかは、あなた次第です。ぜひあなたが望む、幸せで豊かな人生を実現してください。
今後あなたはどのような目的で歯医者さんに行けばよいのか、このページをお読みになってしっかり理解されたはずです。
 
		
			もしも現在あなたに虫歯や歯周病があるのなら、今ある大切な歯を1日も早く歯医者さんで治療してください。
			そしてその後の「定期メンテナンスで健康な歯を保つ」というマインドを持っていただき、どうぞ歯医者さんに1度ご相談ください。
		
まずはあなたやあなたの大切な人の健康な歯を虫歯や歯周病から守るために、今すぐ行動を起こしてください。
			私には、あなたが歯医者さんのドアを笑顔で開くのが見えます。
			そして受付でこう言ってください。
		
			「健康な歯とお口の中を長く良い状態を保つために来ました」
			「私自身を大切にするために来ました」
			「私の人生を幸せで豊かにするために来ました」と。